青柳 @ShinichiAoyagi です。
今年も de:code 2019 に参加してきました。
ディーバ からは私を含めて3名の参加です。もちろん 去年 と同様に参加費・交通費・宿泊費は会社負担です。
ディーバは2月に1名、4月に1名増えて現在6名(私含む)なので半数が参加ということになります。できれば全員参加にしていきたいんですけどね(もちろん、家庭の事情などもあるので強制するわけではありませんが)。
毎年言ってますが、ほんとに会場はなんとかして欲しい。セッションルームのキャパ的にはいいのかもしれませんが廊下は完全にキャパオーバーで大渋滞しちゃってて移動するのが大変。もう少し余裕のある会場にしてもらえるとうれしいんですが、なかなかそう簡単でもないんでしょうね。
今年もフルにセッションを受講しました。以下、それらの簡単なメモです。
(セッションをフルに受講するとEXPO見に行く暇がありません。見に行きたかったんですが。。。見たのはHoloLens 2体験の抽選結果だけです。かすりもしませんでしたけど)
キーノート
なにが印象に残ったってやっぱりHoloLens 2ですよね。3倍よくなったとか。早く実機欲しい。
Office 365のWordやExcelの中に「@名前」書いてヘルプ求めたり修正求めたりできるとかってのはなかなかおもしろいと思った。そういえば、iPhoneのOutlookでは「それでは6/10 13時にお伺いします」のような文章があると日時のところがリンクになってカレンダー開いたり予定を登録したりできるようになってるけど、これがなにげに便利だと思って感動した。この機能っていつ頃からあるんだろ?
Fluid Frameworkもなんなのか気になった。リアルタイムに翻訳しながらチャットしたり、TeamsのチャットにWordの表を(画像ではなく動作するものとして)貼り付けたりとか(後者は『昔、OLEとかActiveX Documentとか呼ばれるものがあってだな。。』とか言いたくなったけど)。Fluid FrameworkはBuild 2019で発表されてたと思うのでそちらを探せばブレイクアウトセッションあるかな?
りんなちゃん、セリフは棒なのに歌は流暢でギャップがかわいい(笑)
伊勢のゑびやさんの記事は以前に読んだことがあったけどAzure使ってるとは知らなかった。
DT02(Room O) 一挙に紹介! Visual Studio 2019 新機能とMicrosoft Build 2019 で発表された開発ツール最新情報【.NET 開発者向け】
タイトルどおり、いろいろなことをざっと紹介するセッション。お弁当付き。
VS2019でソリューションの読み込みがすごく速くなったとか、デバッグ中のローカル変数やウォッチで検索ができるとか(この機能はかなりうれしい。というか、なんで今までなかったんだ)
Live Shareは以前に会社のみんなで試したけどとてもおもしろい(これはVS2017やVS Codeでもできる)。
CM01(Room E) ここまで進化した!HoloLens 2 の全貌を徹底解説
キーノートのHoloLens 2の紹介をもう少し詳しくした感じのセッション。なので、技術的な話というよりももうちょっと概要的なところ。けど、おもしろかった。
やっぱりHoloLens 2って虹彩認証とかアイトラッキングとかが入ったっていうのがすごく未来感あるように思える。
技術的なところではUnrealも対応するとか。あと、ARCoreやARKitも対応していく?(ARCoreやARKitになにをどう対応するという話なのかよくわからなかった)。
DP10(Room K) Build 2019 Azure AI & Data Platform 最新アップデート
タイトルどおり、Build 2019のAzureのAIやData関係のいろいろをざっと紹介するセッション
Azure SQL Database Edgeとか「おぉ、そんなのあったんだ」というものも。Compactの進化系だったりするのかな?
ただ、さすがに盛り込み過ぎでものすごく駆け足。もう少し絞り込んで紹介してくれてもよかったかも。
MW03(Room G) Xamarin.Forms アプリケーション設計パターン
流れるようにMVVMからDIまで説明しててさすが大田さんと思ったり。
大田さんはクリーンアーキテクチャーが好き、かつ、Prismが好き、とのこと。
DT03(Room G) 上級サポート エンジニアの経験お伝えします:Visual Studio 2019 でメモリー リークを追え!
正直めっちゃ楽しかった。
前半は「Working Setとは?」みたいな感じの話だったけど、中盤からprocdumpとかwindbgとか出てきてがぜん楽しくなってきた(笑) いや、私もprocdumpとかwindbgとかなんて普段使ったりしませんが、なんかこういう話ってものすごく楽しいじゃないですか(笑)
けど、ダンプを調べるのにwindbgよりVS2019の方が(ある部分においては)便利だというのを聞いて結構衝撃。procdums+windbgは平成の時代、令和の時代はprocdump+VS2019らしい(笑)
パーティ
恒例のパーティ。あいかわらずものすごく混んでるけど食事や飲み物は十分あった。
抽選会はなにもあたらず。
その後、友人+いっしょに行ったディーバ社員1名と居酒屋で二次会。
さらに、ホテルの私の部屋でディーバメンバー3人で三次会。
DT07(Room A) .NET とクラウド ネイティブ ~ 本格化するクラウド移行とそのアーキテクチャ (前編)
井上章さんの2コマ連続のセッション。
WPF on .NET Coreのシングルファイルのパブリッシュは初回起動時に(たぶん)解凍してるのでちょっと遅い。2回目以降は普通。とか。やっぱりそうなのね。
BlazorもServer Side、Client Sideともに結構しっかり説明してた。Server SideはRazor Component(の一部)として.NET Core 3.0に入ることが決定済みだけど、Client Sideはどうなるかなぁ?
ASP.NET CoreのgRPCも説明あり。.protoファイルを普通にVS2019で編集してた。まだgRPC試してないんだけどgRPCツールを入れなくてもVS2019だけで対応してるのかな?そうや、gRPCはASP.NETのみで使うわけじゃないのでASP.NETに入れなくてもよかったんじゃ?という気もしないでもない。
ML.NETも。知らなかったけど ML.NET Model Builder という拡張機能をVS2019に入れておくとウイザード形式で簡単にMLモデルが作れるとか。なにそれすごい。
「.NET 5にはASP.NET WebFormsとWCFとWFはなくなる」
DT08(Room A) .NET とクラウド ネイティブ ~ 本格化するクラウド移行とそのアーキテクチャ (後編)
懐かしいCMから。なんか見覚えある。
オンプレ、IaaS、CaaS、PaaS、FaaS、SaaSの説明の図がわかりやすかった。
Twitterでもつぶやいたけど「Dockerコンテナーとは」とか「マイクロサービスアーキテクチャーとは」とか「Kubernetesとは」みたいな話もあって「.NETの解説をするためにこういった解説もしないといけない時代かぁ」とか感じたり。
マイクロサービスを野良化させずにAPI Gatewayとかを使ってちゃんと管理すべし、という話はやっぱりそうだよねと思ったり。というわけで、 eShopOnContainers を読むべし。PDF版は英語しかまだないけどWebなら日本語訳もあるとのこと。.NET マイクロサービス:コンテナー化された .NET アプリケーションのアーキテクチャ ←これのはず。
CD42(Room F) Vue.js と Firebase, AKS でのクラウドネイティブなスマホアプリの作り方 + ML Ops による AI モデルの作り方
お弁当付きのランチセッション。関連はあるんだけど、前半のVue.jsでスマホアプリ作ったという話と後半のML Opsしてますって話の2本立てという感じ。
しかし、どちらもあまり知らない分野だったのでおもしろかった。Vue.jsはちょこっとしか触ったことないけどいろいろ充実してるようなのでなかなか便利そう。
IT02(Room L) Azure IoT Hub クラウド側の最新機能:デモも交えてご紹介
エッジ側ではなくAzure IoT Hubなんかのサーバー側の話。
このあたり、あまりよくわかってないところ(Azureにどんなサービスがあってそれらをどう組み合わせるとどううれしいのか、とか)があるので要復習って感じ。
CM10(Room B) ハードコア デバッギング : サポート直伝!Windows カーネルモード デバッグ活用編!!
楽しかった!正直、カーネルモードデバッグなんて今までやったことなんてないけど。
最初のデモが「アプリが起動せず、なぜかwindbgも起動しない。こういうときはカーネルモードデバッグ」といった感じで始まるという変態なセッション(褒めてる)。ほんとに楽しかった。
CM12(Room C) .NET Core マルチ プラットフォームの本質
荒井 省三さんのセッション。
荒井さんのセッションは例年ものすごくディープな話だけど、今年はどうなるかな?と思っていたらCLIの話から始まって、Portable Executable Format(EXEやDLLファイルの構造とかのことですね)なんて話が出てきて、最初のデモがwindbgで、とさすが荒井さん今年も期待どおりでした(笑)
JISのサイトは日本のIPアドレスからしかアクセスできないらしい。へぇ。
CM04(Room L) Azure Kinect DK 徹底解説 ~ 進化したテクノロジーとその実装 ~
de:code 2019最後のセッションはAzure Kinect。
Azure Kinectにどんな機能があってどんなコードを書けばいいかというがっつり技術系なセッション。おもしろかった。
Azure Kinectって以前のKinectに比べるとものすごく小型化軽量化されてるしものすごくいい。とりあえず欲しい。ただ、Body TrackingはNVIDIAのGPUを積んだ(CUDAが動く)Windows 10が必要とあったからPCも必要になりそう。
そういや、コード例はすべてC++だったと思うけどC#からのラッパーって用意されるのかな?ちょっと使うくらいなら自前でP/Invokeすりゃいいだろうけど。
以上、今年も楽しい2日間でした。